2009年06月19日
サーマルビジョン
大阪で開催されるメカニックギアという即売会の絵を描きましたー(´∀`ジムニージムニー。縞ぱん縞ぱん。
さて、しばらく悩んでいたのですが、面白ジャンクをゲットしました。だって悩んでたらみんな原稿料払うとかそういう事言うんだもん…お小遣いゲット!即購入!みたいな感じでした。
レイセオン社製のサーマルビジョンです。安価に入手できました。
これは03年式のキャデラック・ドゥビルに搭載されていたナイトビジョンシステムのセンサー部です。従って軍用ではないのですが、調べてみるとベースになったのはL3communications社(旧レイセオン社)の軍・公的機関向けの車載サーマルビジョンG100のようですね。
倍率や視野角に違いがありますが、基本スペックは似通っています。
レイセオン社というのは電子レンジを発明したことで有名な会社ですが、白物家電は早々に撤退して、今は売上の9割以上が軍事関係です。パトリオットミサイルやトマホーク、サイドワインダーは有名ですね。ファランクス(CIWS)なんかもこの会社謹製です。
機種的にはそこまで新しいものではないので、検知性能はそれなり程度。対人1500フィート(450m)、対車両3000フィート(900m)らしいです。ただまー、非冷却式(※サーマルビジョンはセンサー部を低温に冷却して熱のノイズを排除します。非冷却式は室温で作動OK)で、320×240クラスの解像度の車載用熱映像センサってなかなか入手できる機会がありませんからね。
スターライトスコープとサーマルビジョンは別物なのですが、漫画やアニメなどでは効果が混同されることも結構あります。知り合いの作家さんとかからも時々聞かれますねこの辺。近赤外線と遠赤外線を特に区別なく記述される事が多いせいかなあと思う次第です。日常ではなじみもあんまりないですしね。
スターライトスコープの映像はこのブログでも何回か出していますが(ひどい画像だ)、基本的に可視光を増幅しようという観点で作られています。増幅管が近赤外線領域まで感応するので、近赤外線レーザーを使って照準や識別を行なうデバイスも多用されています。
サーマルビジョンは、熱を持った物体から放射される遠赤外線を検知するようになっています。従って肉眼の明るさは関係ありません。波長が長く、より電波に近い性質の電磁波を扱うので霧なども透かしてみる事が出来る反面、ガラスなどの反対側は見る事が出来ません。ガラス自体の温度を見てしまいます。従ってサーマルイメージャではゲルマニウムの非球面レンズなどを使った特殊な光学系を使用します。
私も子供の頃はロボコップとか見てサーモグラフィーは壁の反対側も見えると思ってたんですけどねい。
仕事とか色々忙しくてスマートなハウジングを作ってる暇がなく、適当に乾電池駆動に改造して、適当にスリングを付けて、適当にマスキングテープで簀巻き状態にしてます(´∀`; やっつけすぐる…。
実際に撮影した動画はこんな感じでした。 (クリックでMPEGリンク)
動画を実際にその場で見ていると、割と綺麗に見えました。モザイクみたいなもんかしら。コントラストが弱かったので、見やすくするために強めてます。肉眼では見えない200、300mくらい先の人間も検知でき、闇を飛ぶコウモリ(かな?)も見えました。これは肉眼では全く分からなかったのでちょっとびっくり。
サバゲに使うのも面白いかもしれませんが、敵か味方か判別できないからなあ…闇夜のゲームでずーっと隠れてて、敵も味方も皆殺しにするのならいいかもしれません('A`) 本気で使うなら、サーマルビジョンで検知して、スターライトスコープで識別・射撃でしょうね。
本当はコミケの徹夜組を高い所から撮影してCoD4のラスト面の声を合成したいんですけど、始発前は外でちゃいけない事になってるんだよなあ、最高の実写MADが撮れそうなのに残念です。あ、お台場ガンダムは撮りたい。個人的にはガスガンのガスやエアコンの噴出し口から何か黒いもんが出ているのが非常に楽しかったです。冷たいんだなあと。
まあ今度漫画家や同人ショップ関連の人間でサバゲが開催されるので、その際にシャイタックM200にマウントして使ってみようかと思います。この点、車載用は頑丈に作られてていいですね。
ちなみに何の為に買ったのかとも聞かれるんですが、まあガジェットオタクというのもありますが基本コスプレ撮影用です\(^o^)/ サーマルビジョンとスターライトスコープだと粗が隠れて特殊部隊コスがいい感じになるよね!
自分自身調べたところ、ヤフオクに14万円、
海外のオークションで約1万5千円(入札30件ほど)
時間が経ってるせいか難しそうでした。
教えていただければありがたいですm(_ _)m