2010年06月08日

WW2狙撃銃もねっ


米国密林ぼんにゃり眺めていたらZF39のリプロが売っていて,気がついたらクリックしていました('A`)世の中どうなってるんだ…

ナイトフォースNXS欲しかったのにまた遠ざかってしまいました…まあこっちは1/3以下の値段でかなり価格下がってますがw

なんだかmixiなどでも現用の人扱いなのですが,ミリタリークラシックスやMCあくしずで描いている通り,WW2モノも好きなのです。というか最初に意識して集めた装備はやっぱり旧ドイツ軍でした。


ZF39は旧ドイツ軍で使用されたMAUZER kar98k用の狙撃照準眼鏡です。有名なのはリアサイト基部サイドのマウントを介して装着するZF41ですが,あちらはスナイパーライフル用というよりは今で言うところのシャープシューター向けの照準器といった感じで,本格的な狙撃用照準装置といったものではありませんでした。

一方でZF39は軍制式モデルではありますが,これは民間の狩猟ライフルのスコープを制式化したものです。今でたとえるならBushnellとEotechのホロサイトみたいなモンですかねえ。


そもそもドイツ軍は戦争に入っても今ひとつスナイパーというものを重視していなかった節があって(※GPMGを歩兵の火力の中心に据え,その援護に小銃を当たらせるという戦術を本格的に適用したのがドイツなのであって,無理ないとも言えますが),独ソ戦,特に大規模な市街地戦が発生するに至って前線からの希望もあってスコープマウント(ZF41)付きのKar98kに増産をかけました。でも結局全体からすると,それすらもほんと僅かな数でしかなかったようですね。トイガンのKar98kはみんなリアサイトの横にマウントレールついてますけど,あれは実銃では少数派です。

さて,これはリプロダクションモデルということで,いわゆる中華レプリカの類とは少し雰囲気が違います。当時の設計で再生産されたモデルというべきでしょうか。ブルーイングが大変キレイです。最近現用モノ光学機器ばっかかってたので余計にそう感じるのかもしれませんが。

鏡筒上部にはエレベーション調整のダイアルと,ピント調整のレバーがついてます。ウィンテージはスコープ本体では調整できなくて,マウント側で調整するようになっています。


リプロなので一部刻印とかは空っぽになってます。ここ以外は全部実物とおなじですかね…。


マウントは本体加工しなきゃいかんので今どうしようか考え中です,どうしましょうかね?D-boyのKar98kか,タナカのKar98kか…。




現用スコープ代表ということでACOGと比較。当たり前ですが,やっぱ全然違いますね。

スコープの明るさ比較にならんかなあと思っておなじ壁面を写してみました。
こっちがZF39


こっちがACOG


うーんカメラのゲイン調整が利いちゃって,あんま参考にならないかもしれません…ここまでACOG明るいか!?といわれるとにんとも。でも薄暗がりで見ると,やはりACOGの方が明るく見えます。ちなみにACOGも元々は冷戦中の次世代歩兵小銃を開発している過程で,薄暗い中でも照準できる,コンパクトな狙撃照準装置として要求が出されて開発されたものでして,これもZF39同様東方蛮族(酷)に向けることが想定されていたスコープです。性能みると,40年以上の差はやっぱありますね。

独ソ戦のころはまだスナイパーの戦術というのが現在ほど体系化されていなかったので,かなり色々な工夫がなされたそうです。「ドイツの拳銃小銃機関銃」という書籍で,大戦中のドイツ軍スナイパーへのインタビューが掲載されているのですが,それもかなり興味深かったです。やはり400mを超えると急激に命中率が悪化するというのは共通意見だったようですが,1000m近い敵を狙撃する時は,着弾確認すら難しい(※当時は一人で行動するスナイパーも多かったようです)ので「Bパトローネン(B弾薬)」と呼ばれる特殊弾を使用していたようです。これがかなりエグいのですが,8mmモーゼル弾頭に炸薬を装填した炸裂弾で,当初はMG34などの重機関銃用弾薬として採用されるも,ハーグ陸戦条約的に炸裂弾を人に向かって使っちゃイカン!ということになって対航空機用に用いられていた弾薬です。

が,東方蛮族はハーグ陸戦条約承認してないからいいよね(※ロシア帝国は批准していましたが,ソ連はその継承を認めず1955年まで未批准)という理由で東部戦線でのみ狙撃銃で運用されてました。ドイツも律儀なんだかなんなんだかよく分かりません。スナイパー曰く

「着弾すると小さな火と煙を噴くので分かりやすい」

こええよドイツ…。

他にも納屋に隠れたソ連兵を燻り出すために焼夷弾を使って干草に火をつけたりと,今のスナイパーとはだいぶ違うエピソードが多くて興味深いです。戦争はイヤですねえ…。

狙撃銃のインタビューでは何のスナイパーライフル使ってた?てのもあるんですが,律儀にKar98kが最高という人もいるんですが,「分捕ったモシンナガンが1番」みたいなこと言っちゃう人もいてなんともw

ソ連はかなりスナイパーに力を入れていたのですが,そのPuスコープの生産設備は実はドイツとソ連が蜜月期間にあった頃にカールツァイスから工作機械を導入して作ってた(逆にドイツはソ連に提供してもらった土地で戦車の試験とかしてた)んですからなんとも因果なもんですね。




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Posted by EXCEL  at 00:01 │Comments(10)装備品

この記事へのコメント
マジ勉強になりましたヾ(´▽`;)ゝ

夏コミ期待してますよ~~
Posted by 虚空弾道虚空弾道 at 2010年06月10日 01:06
■虚空弾道さん
 みんな勉強になる勉強になるっていうなあ(笑)夏コミもがんばりますがその前にリリマジ参加するのでそっちで修羅場っているところです~。
Posted by EXCELEXCEL at 2010年06月10日 06:41
ACOGのレンズ磨いてる職人と話した事がありますが、アスファルトで磨くと一番精度がでるとか?
Posted by いぬっころ at 2010年06月10日 13:30
いつも楽しく見させてもらってます。

上の話題と全く関係ないんですけど・・・
この映画(「9 POTA」)に出てくるスコープは1PN58でいいんですかね?
http://www.youtube.com/watch?v=-qSdMSmnEqc
0:40くらいからです。

この映画観てからソ連(ロシア)軍にハマりましたw
Posted by はら at 2010年06月12日 08:09
■いぬっころさん
 えっ,マジでって思ったら,レンズ研磨剤としてのアスファルトはかなり昔から使われている(18世紀くらいから)ものだそうですね。意外と一般的なものなんでしょうか…。

■はらさん
 まだ9POTA見てないのですよー,この動画のは1PN58で間違いないと思います。レティクルプロジェクタと,レティクル輝度調整(兼メインスイッチ)ダイヤルの位置が識別ポイントです。後ろ側からの構図があれば,バッテリーボックスの形が違うので判りやすいんですけどね。でもこんなレティクルかどうかは判りませんが(笑)
Posted by EXCELEXCEL at 2010年06月17日 22:48
だと思われます~結局は伝統の素材と職人技が一番だとか…

米軍のレンズは日本製
J隊のレンズは中国製
だとかでシュールです(笑)
Posted by いぬっころ at 2010年06月18日 00:09
久々にお邪魔させて頂きましたが、これまたどこかで見覚えあるなぁと思ったら...
米国密林恐るべしですよね、私も密林で注文して関税とか大丈夫かなぁと思いましたが無事家に届いてホっと安心したのが記憶に新しいです。
このスコープ、装着に要加工なのが痛いですね。
私はマルシン製のkar98kなので元々狙撃も何も「マルシン仕様」の弾道を描くモノですが、HW製なのでハンダで穴開けてみたりシアノンと接着剤で固めてみたりと色々試してみましたが、これと言った方法が無く路頭に迷っておりました。
結構お高いものだったので、もったいないなぁと思いつつもアクセサリーボックスに入れられている始末なので、EXCEL様の今後の記事に期待です。
(と言いますか、こんなことならEXCEL様の記事待ってから買えば良かったです・・・)

ところで、このレティクルタイプは実際にドイツにあったものなのでしょうか。
個人的に、このレティクルタイプはソ連のイメージがありまして...
長文駄文失礼致しました。
Posted by at 2010年07月02日 19:53
■Kさん
 ひい,そんなナチュラルに私を人柱にすればよかったとか言わないでください;

 レティクルはこれで間違いないと思います。というかむしろ,こういうスタイルのレティクルをGerman reticleといった覚えがありますが…。

 Puスコープのレティクル決定の経緯はお恥ずかしながら知らないのですが,ブログでも触れている通りスコープ工作機械については独ソの蜜月期間にやりとりがあったようなので,レティクルについてもその影響があったのかもしれません。

 自分も手持ちはマルシンの6mmビンテージモデルですw まあカート式としてはそこまで悪くはないと思うんですが,エジェクターがどんどんヘタってしまうので排莢のがっかり感が最近スゴイですね…。
Posted by EXCELEXCEL at 2010年07月04日 10:39
やや亀レスで申し訳ないのですが、この手の本でしたらドイツ軍の狙撃兵の手記「最強の狙撃手」がおすすめです。

なかなかえぐい話ものっているのですよー
Posted by さめ ひろし at 2011年07月20日 01:26
性犯罪者予備軍の親玉のキモオタでもそんな上等なものを手に入れられるとはいい時代ですね
萌えミリとかいう腐ったミームを流行らせた人間が死に絶えるまで恨みます
Posted by ハイル・ヒトラー at 2016年12月03日 00:32
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