2009年02月06日

ペリ犬は無故障機関銃の夢を見るか

 後輩の同人誌資料用からブレンガンが戻ってきました。
ペリ犬は無故障機関銃の夢を見るか
 …これはペリ犬ですが。
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 無可動実銃です。というかトイガン化されそうにありません。最近だとアレですね。ストパンのペリ犬とかが作中で…ペリ犬はかわいいなあもう!(錯乱)

 それで一躍有名に…いや有名ではないかもしれませんが。私も例によってパンツ(じゃない)につられて買ったと思われがちですが、私はむしろジオブリーダーズ2巻のアンミラ制服でプラウラと戦う梅崎さんのブレンガンにやられてしまったクチです。どっちにしろダメオタクですが!ブラックラグーンでもL4A4モデルを使っていましたね。

 後輩の方はZB26の無可動実銃を持っていて、比較用に貸し出していました。ブレンガンはチェコのZB26ベースで開発された軽機関銃で、自分の軍隊を褒めちぎる英国に言わせると「WW2最優秀の機関銃(分隊支援火器だったかな?)」とまで言ってます。さすがにそれは言いすぎだと思いますが、元のZB26は日本軍でも「チェコ製の無故障機関銃」として重宝がられており、優秀な火器の系統だったんだなあと思わせます。

ペリ犬は無故障機関銃の夢を見るか
 私のは1940年製のMk1です。ブレンガンMk1は、有名なダンケルクの戦いでイギリス軍の撤退によりかなりの数が失われてしまいました。で、それが丁度1940年の5~6月の事でして、ブレンガンのMk1はダンケルクで多数失われてしまった…といわれています。その辺りからすると、色々世間の荒波をくぐってそうな1939年以前の刻印のブレンガンMk1が欲しい所ですね。残念です。とはいえ、この手の無可動実銃は(特に安いのは)海外でぐっちゃぐちゃに組まれて輸入されたりしてるので、レシーバー単体の刻印に拘り過ぎてもあんまり意味は無いかもしれません。

 現用のてっぽーも好きなのですが、この時代の鉄砲も味があって大好きです。特にWW2初期のは作り手の設計思想と効率化のせめぎ合いみたいのが見て取れて素敵ですね。鉄の質感も存在感があってかっこいいです。

 で、ダンケルク以降兵器体系が大変なことになってしまって、有名なステンガンなどが誕生します。ブレンガンも手間隙かかる部分を省力化してMk2が生まれ、空挺用軽量モデル(今で言えばミニミのパラトルーパーモデルみたいな感じでしょうか?)のMk3などが出現します。

 これで言えば、たとえばリアサイトなんかはZB26からメカニズムを引継いだ、やたらと凝ったドラム式可動ピープサイトですが、
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 こういう部分はBARみたいな感じのリアサイトに改められています。イギリス人もさすがにこれはやりすぎと気付いたのでしょう。

 マガジン装填部は
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 カバーが閉められるようになってます。
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 ここはZB26なんかも同じなんですが、このプレス加工のパーツは結構ブツによって違うようで、中国製のZB26なんかはカバーのプレス加工の凹凸がかなりあっさりした感じになっていました。購入時にはご注意をば。私のブレンガンはキャリングハンドルがZB26みたいなストレート形状なんですが、よく知られているタイプはこういう家具っぽい形になってます。
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取り替えようと思って買ったら専用工具ないとキャリングハンドル外せないっぽくて\(^o^)/オワタ

 キャリハンといえば、意外と知られていないのですが、ZB26もブレンガンも、横に倒して本体の溝とかみ合わせる事で
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 フォアグリップにすることが出来ます。とはいえ立射はかなり厳しいような気がしますが…。

 また、ブレンガンといえばこのバイポットですが
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 所謂ヴェルサタイプというかパーカーホールというか、あの辺りのバイポットにそっくり…というかほぼ同じ構造をしています。私は現用の鉄砲事情には疎いのでこの辺りの開発事情はお恥ずかしながら分からないのですが、設計の元になっていることは間違いなさそうですね。現行モデルのバイポッドが、1920年代の軽機関銃から脈々と繋がってるというのも興味深い所です。

 エゲレスはおそろしい事に.308NATO仕様にしたブレンL4A4などは湾岸戦争でも使ってたりしてたそうです。中身は旧軍のおいちゃんが無故障機関銃ありがたや、として使ってたZB26とほとんど違いは無いのですが、すごいですイギリス。

 ところで、スト魔女といえば、3月に行われるストライクウィッチーズオンリーイベント「戦場の乙女たち ~パンツだけじゃないもん!~」のイベント用イラストを描かせて頂きました。いやあすばらしいイベント名です。そうだそうだ!パンツだけじゃなくてブレンとかMG42もあるぞ!スト魔女関連は考えてると頭痛が止まらないのでアスピリンが手放せませんね。全くたいした股間作品じゃぜ…。

 スト魔女同人ネタでは冬コミで放蕩オペラハウスのワダツミさん、松田未来さんの「飛翔直撃魔女列伝-雷の章-」にもゲストで描かせて頂きました。
ペリ犬は無故障機関銃の夢を見るか
ニルス・カタヤイネンのネタとかも描いて、当然ピカキバリ(フィンランド版デグチャレフ軽機関銃)の無可動も買ってる訳ですが! …そっちの話はまた別の更新で書きます('A`)






Posted by EXCEL  at 20:10 │Comments(8)無可動実銃

この記事へのコメント
フォアグリップってこの頃からあったんですねぇ・・・不勉強でして全然知りませんでした(^^; 立射で使おうとしてたんでしょうか?
Posted by いず at 2009年02月06日 21:03
 最近斜めに角度をつけて取り付けるフォアグリップとかありましたが、アレの元ネタ…ではさすがにないですかね('A`; 

 実際、ブレンガンを立射している兵隊さんの写真なんかも残っているのですが、畳んだバイポットを持って抱えるように撃っているので、やっぱり10kg超えの鉄砲で重心軸からずれるところを持って撃つのはなかなか厳しかったのかもしれません。

 単に持つだけだとなかなかいい感じなんですけどねえ。<フォアグリップ状態

 ちなみにZB26の方は、某文鎮のお店とかだと適当に組みすぎてて、キャリングハンドルの取り付け位置が間違っててフォアグリップ固定が出来ない、なんてケースを目の当たりにしました(苦笑)安いモノじゃないんだからその辺りはしっかりして欲しいものですね。下手に分解するとお縄頂戴になる訳ですし…。
Posted by EXCEL at 2009年02月07日 14:51
いいですねぇ、ブレン。そういえばウチのじぃちゃんが存命中に聞いたのですが、ZB26の影響は大きく、「チェッコ」=機関銃(ググると軽機だけのように書かれてますが、じいちゃんたちは重機も含めていたようです)の単語として成立していたため「米国製のチェッコ」なんて報告が普通にあったとか。
Posted by ズボチラ at 2009年02月08日 16:31
>米国製のチェッコ
 おー素晴らしい、日活のコルトみたいですな(笑) それだけ重用されていたという事なんでしょうね。しかし重機という事はZB37とかも運用されていたんでしょうかねー、素敵です。

 ブレンも「英国製のチェッコ機銃」なんて言われてたみたいですが、ホント色んな場所であの形式の銃の代名詞化してたのかもしれませんね。
Posted by EXCEL at 2009年02月08日 22:07
こちらでは初めましてー。平原です。リンクがあったので拝見させて頂きました。
ブレンガン素敵過ぎますね!軽機には目がないのでうはうはです。
チェッコガンはシナ事変辺りでは大変重宝していたようですね。重機の方は分かりませんが、日本では軽機の方は後の九六式軽機に設計が引き継がれてますし。当時、中国側も使用していたそうで、えらく手を焼いたと、従軍手帳で拝見したことがありましたね。
それを考えると非常に評価が高かったのは間違いないですし、使ってた国も多かったんですよね。今のFN社製の機関銃みたいです。

私もナイトビジョンをもってるんですが、増幅管が焼けていて現在はお休み中なのです。PVS-5なんですが、どこか修理してくれる場所とかないですか?教えて!えろいひt(ry
Posted by 平原山猫 at 2009年02月09日 02:52
以前Zb26のデコガンを触る機会がありまして、ハンドル立てて立射で構えたりして遊んだのですが、普段トイガンばかり触ってるとキャリングハンドルがボキーッと折れそうな気がして(ありえないのですが)内心ビクビクでしたw

Zb26とブレンどっちもすきなのですが個人的にはボックスマガジン萌えなのでZb派ですw
Posted by 鶴屋軍兵鶴屋軍兵 at 2009年02月09日 03:47
■平原山猫さん
 おお、書き込みありがとうございますー(´ワ` LMGはいいですよね、やっぱり流石に文鎮買うとなるとどうしてもトイガン化されそうにない物にしちゃうっていうのもあります。M16A2の無可動とか買っちゃう人は真の気合入ったマニアだなあ・・とか思ったりもします(笑)

>九六式
 あれも確か単純にZB26のコピーではなくて、色々紆余曲折あった物と聞いた覚えがあります、勿論プロダクトとしてはかなり影響を受けたようですが。車載機関銃でほぼZB26のコピーがあったかな?日本軍モノはあまり明るくないので細かいことが分からず申し訳ないですが…。

>PVS-5
 ○ュピーレンさんとかですかねえ。焼けってレーザーか何かですか?普通に増幅管の交換になっちゃいそうですね('A`; PVS-7や14とはまた違うモノだったような。なかなか高くなりそうな気もしますねー;

■鶴屋軍兵さん
 私もブレンかZB26と言われたら圧倒的にZB26ですね(笑)なんたって装備としての潰しの利き方がぶっちぎりです。ドイツによし、日本によし、中国によし。戦後もアリですしねえ。

 確かにトイガンに慣れてると鉄部品の強度の見誤りありますねえ。でも、意外とブレンガンの足のラッチなんかはヘシ折る人もいるそうなので、そーッと扱うくらいが丁度いいのかもしれませんっ
Posted by EXCELEXCEL at 2009年02月09日 22:13
関連動画
http://www.youtube.com/watch?v=ysL8zgjEiq8
Posted by 半可通 at 2009年02月10日 07:10
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