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Posted by ミリタリーブログ  at 

2009年09月25日

CRYEマルチカム


 航空宇宙系 同人誌即売会「東京とびもの学会」(http://niwatori.haun.org/tobimono/)のイラストを描かせて頂きました。次は私もサークルで参加したいですなー、もし機会がありましたら何卒。


 さて、先日マルチカムの上下を買いました。コンバットタイプですね。CRYEの実物です。なんか最近のミリタリーウェアはほんと普通の服みたいですね、タグとかもお洒落な感じです。 ちなみにCIRASの胸のパッチは神聖モテモテ王国でファーザーの脳内に登場するMNO(もてない男)部隊のパッチです。素晴らしい出来だッ。

 そんなに現用装備に明るい訳ではないので別にUFCとかのレプリカでもかまわなかったんですけどね。マルチカムの対赤外線明細に関してちと試してみたかったんです。

・遠赤外線(熱線)に対して

 他の服と何ら変わりません、丸見えです\(^o^)/幾らしたと思ってるノオオン!膝の部分とか黒く沈んでてパッと見迷彩柄っぽいですけど、こりゃ単にコンバットタイプのパンツのニーパッドがあるせいです。他の濃淡もポケットの位置などで布地が厚くなってるせいですね。まあ遠赤外線を外部に一切漏らさないというのはちと物理的に難しいです。これは仕方ないですな。

・近赤外線に対して

 上のMICH2000メットはレプリカ、下のパンツは実物です。肉眼だと大して変わらないのですが


 ナイトビジョンのIRモード(赤外線照射)環境下では反射の仕方がかなり違うことが分かります。実物の方が白っぽいですね。白っぽくなっちゃダメな気もしますが、実は木の葉っぱなどは近赤外線の反射率が高く、ナイトビジョンで見ると白っぽく見えます。(ウッド効果というそうです)それを狙ったって事でしょーか。

 環境光源がある中、ナイトビジョンで風景を見た場合に対処して、迷彩服の近赤外線反射の仕方を植生に近づけてある、というのがマルチカムの強み…なんですかね。それとも軍納入のものは処理が違うとかなのかな。

 まあでもコンバットシャツなんかはお腹の辺りは全部薄手のシャツですし、そもそもマルチカムだけ着て動いているなんてまずないですし、どこまで本気なのかは謎ですね(笑)。

 TRUE SPECなんかの実物生地を用いたモデルはどうなのかはちょっと確認してないので分かりません。対IR処理は生地生来のものではなくて後処理で付与される機能らしいので、生地だけ実物でもIR反射率に関してはまた別問題なのかもしれませんな。

 ちなみに近赤外線に対しても迷彩効果を期待する被服の先鞭をつけたのは旧ドイツ軍とされてます。いわゆるライバーマイスター迷彩といわれるもので、当時のアクティブ式暗視装置に対して迷彩効果を持っている…と、言われてます。(流石にこの辺りの実物は入手できないので伝聞のみですが…)ちなみにこのライバーマイスターをベースにして、米軍のリーフパターン迷彩が生まれ、ウッドランドへと繋がります。旧ドイツ軍の歩兵装備はオーパーツみたいなものも結構ありますね。

 スターライトスコープは可視光~近赤外線の光を増幅しますが、アクティブ式ナイトビジョンは近赤外線のみを可視化するので対赤外線迷彩はよりシビアな問題ではなかったのかと思われます。

 たとえばここにたまたまあった縞ぱん


 IRイルミネーターの反射光では単なる緑色の三角巾になってしまうので全く用無しになります(何が用無しか)COSPAは早くナイトビジョン対応の縞ぱんブルマ(ものすごい禍々しい商品名ですねコレ。下さった大学の後輩さんありがとうございます。死んでしまえ)発売して下さい
(^q^  


Posted by EXCEL  at 00:02Comments(3)装備品